日本はまわりを海でかこまれた海洋国家(かいようこっか)です。日本人は昔から船を利用してきました。
船の種類ってどんなものがあるのかな?
使い方によって分けてみましょう!
人や物を運ぶ船
フェリー
お客さんや、車などを同時に運ぶ船。写真は令和元年に就航(しゅうこう)したクルーズフェリー「シーパセオ」。美しい外観で、内装も船旅を楽しむ工夫がなされています。
オイルタンカー
原油(げんゆ)を運ぶ船で、積みおろしにはポンプやパイプラインをつかいます。
写真は呉でつくられた石油タンカー「日精丸(にっせいまる)」です。呉ではこうしたオイルタンカーを含む大型の船がたくさんつくられています。
人のほか、重いもの、軽いもの、個体、液体など、さまざまな荷物を運ぶのね!
海で働く船
人や物を運ぶ以外の特殊な仕事をする船を「特殊船(とくしゅせん)」といいます。
クレーン船
クレーンが設置されている船。起重機船(きじゅうきせん)といいます。写真は「ひろしま」という船で、150トンもの重さのある荷物を積みおろしすることができる、とても力持ちな船です。
潜水調査船
深海を調査する船。写真は、戦後初の有人潜水調査船「しんかい」です。深さ600メートルまでもぐることができ、海の底のかたち、生息する生き物について調べる仕事をしていました。
現在は、大和ミュージアムの屋外展示となっています。
漁船、作業船、調査船など、ワクワクする船がたくさん!
国をまもるための船
国をまもるための艦(ふね)は毎日、日本の領海(りょうかい)をパトロールしたり、公海(こうかい・世界が共有している海域)において、通商・漁業をしている船の保護など、日本の海を守っています。
潜水艦(せんすいかん)
海にもぐって行動する船。「海の忍者(にんじゃ)」ともよばれる、秘密のかたまりです。魚雷(ぎょらい)やミサイルをそなえ、日本近海を見張っています。写真は海上自衛隊(かいじょうじえいたい)の潜水艦「しょうりゅう」です。
軍艦(ぐんかん)
軍艦とは、水上で戦う艦(ふね)のこと。写真は日本海軍(かいぐん)の代表的な軍艦「大和(やまと)で、昭和16年、呉海軍工廠(くれかいぐんこうしょう)で完成しました。世界最大の、46センチ主砲(しゅほう)をもっています。
いろんな種類があることがわかったよ!
ここで紹介したのは、まだほんの少しじゃ。
他にもたくさんの種類があるから、調べてみてもおもしろいぞ!