生産力の向上
呉海軍工廠(こうしょう)は、技術の確立をめざし、生産力向上に努めました。
効率よく仕事をするために規格の統一や作業の管理など、さまざまな工夫がなされました。
そのような中、「軍縮(ぐんしゅく)条約」が結ばれました。
軍縮条約?
用語解説
軍縮とは、軍備(ぐんび)を制限すること。海軍軍縮条約ではとくに艦艇(かんてい)を造る量が大きく減らされることとなりました。
大正11(1922)年にワシントン海軍軍縮条約が、昭和5(1930)年にロンドン海軍軍縮条約が結ばれます。
これらの条約によって、国ごとに艦(ふね)の数が制限され、自由に艦を造ることができなくなったのです。
呉海軍工廠では作業が減ったことから、失業者が増えました。
量より質へ
軍縮条約で思うように艦を造ることができなくなる中、今度は質(能力)の高い艦を造る努力がされました。
呉海軍工廠でも電気溶接(でんきようせつ)など新しい技術を導入し、さらなる技術の向上を目指しました。